【リロード】 A〜Z Beginning 【曲名】 ※「月下の夜想曲」はセガサターン版のみ。 「悪魔城伝説」の最初のブロックで流れる曲。 VRC6の威力をいかんなく発揮した名曲(→三大名曲) ハードの仕様の違いからVRC6を搭載できなかった海外版「Castlevania III: Dracula's Curse」と聴き比べれば、その差は歴然。 後の作品にも使われていることが多いが、後半戦のBGMでも当然のように「Beginning」(始まり)である。 Bloody Tears 【曲名】 ※「月下の夜想曲」はセガサターン版のみ。 「呪いの封印」、昼の道で初出した曲。 明るい音色の中にも神秘的な雰囲気が感じられ、呪いに立ち向かうシモンの心情が伺える名曲(→三大名曲) 呪いを解きに行くんだぞ、という強い決意が感じられる(そういう意図で作曲されたのかどうかは分からないが) 作品によっては「血の涙」という日本語の曲名になっていることもある。 Castlevania 【タイトル】 「悪魔城ドラキュラ」の海外版のタイトル。 「CASTLE」(城)と「TRANSILVANIA」(トランシルバニア)(→ワラキア)を掛け合わせた造語と思われる。 日本語訳の場合は「キャッスルヴァニア」が一般的。 Circle of the Moon 【タイトル】 →サークル・オブ・ザ・ムーン CURSE 【状態】 ステータス異常の一つ(→POISON、STONE、VAMP) 特定の敵の攻撃を受けると発生する。 呪いによって動きが鈍くなり、操作や回避が困難になる「輪廻タイプ」(「血の輪廻」「悪魔城ドラキュラXX」)と、一定時間武器が使えなくなる「月下タイプ」(「月下の夜想曲」「サークル・オブ・ザ・ムーン」)の二種類が存在する。 DSS 【システム】 →デュアル・セットアップ・システム KCEK 【名称】 「Konami Computer Entertainment Kobe」の略。 その名の通り、神戸にあったコナミ支社のこと。 他に「KCET」(東京)、「KCEN」(名古屋)などがあったが、経営統合により現在はどれも存在しない。 KCEK名義のドラキュラ作品は「悪魔城ドラキュラ黙示録」「悪魔城ドラキュラ黙示録外伝」「サークル・オブ・ザ・ムーン」の三作品(名義はないが、初期〜中期の作品も制作している) マニア受けする奥の深さが持ち味(?)で、やり込めばやり込むほどに味が出てくる作りは海外で非常に高い評価を得た(特に「サークル・オブ・ザ・ムーン」は異常(褒め言葉)とも思えるほどのやり込みプレイヤーが存在する) しかし国内ではあまり振るわず、なかったことにされるなど、身勝手で非道な扱いを受けることとなる…(現在では国内ユーザーからも見直す声が上がっているが、いかんせん遅すぎた…) 特に目立った矛盾があるわけでもないこの三作品が、なぜ歴史から外されなければならなかったのか(→年表) 納得できる説明は未だされていない…。 MSX版ドラキュラ 【エムエスエックスばんドラキュラ / 名称】 ファミコンと同時期に活躍していた、MSX2というハード(ゲーム専用機ではない)で出されたドラキュラ作品。 タイトルが「悪魔城ドラキュラ」なので、こう言わないと区別がつかない。 初代とほぼ同時期に開発・発売され、主人公も同じくシモン=ベルモンドだが、城内に隠された鍵を見つけ出して先に進むシステムや、画面が一画面切り替えタイプになっていたりなど、内容は大きく異なる。 鍵の発見が意外なほど難しく、敵の配置もいやらしいものが多いため、予備知識がない状態で始めたプレイヤーは大抵ブロック1か2で挫折する。 パッケージ裏面に最終ボスの写真が載せられていたり、説明書にネタバレがさらっと記載されていたりと、どこかサービスがずれているのがおもしろい。 Op.13 【おーぴー13 / 曲名】 「血の輪廻」で初めて使われた曲。 「Op.」は「作品」を意味する「Opus」の略語。つまり「作品13番」という曲名である。 ゲーム中ではステージ5裏面の曲になっているが、サントラCDではステージ4裏面の曲になっている。 どちらが正しいのかは不明。 ステージ5裏面がゲームクリア後に登場する「13番目」のステージであることより、ステージ5裏面の曲という説の方が有力。 POISON 【状態】 ステータス異常の一つ(→CURSE、STONE、VAMP) 体が毒に蝕まれ、徐々に体力が失われていく。 「月下の夜想曲」では体力は減らないが、攻撃力と防御力が激減する。 ROMカートリッジ版 【ロムカートリッジばん】 ディスクシステム版「悪魔城ドラキュラ」(初代)をファミコンROMカートリッジ版として復刻させたもの。 同名のタイトルなので、こう言わないと区別がつかない。 読み込み時間ゼロ、EASYモードの追加というプラス面もあるが、セーブ機能が削られてしまったため、一長一短な存在となってしまった。 生産数がかなり少なく、定価の二倍以上の高値で取引されている(中古で箱、説明書なしでも最低ラインは8000円台がほとんどで、完全品になると軽く20000円はする) ちなみに定価はディスクシステム版より高いので、廉価版というわけではない。 SFC版ドラキュラ 【スーパーファミコンばんドラキュラ / 名称】 スーパーファミコン一作目のドラキュラ。 タイトルが「悪魔城ドラキュラ」なので、こう言わないと区別がつかない。 初代「悪魔城ドラキュラ」のリメイク(アレンジ?)作品で、主人公は変わらずシモン=ベルモンド。 ハードがファミコンからスーパーファミコンに変わり、グラフィック、曲、操作性全てがグレードアップ。 鞭を四方八方に振ることができたり、フックに引っ掛けてぶら下がったりとアクションはより多彩になった。 ハードが出て間もない頃の作品にも関わらず、その完成度の高さは目を見張るものがある。 この辺りが一番「悪魔城ドラキュラ」が波に乗っていた時期であろう。 STONE 【状態】 ステータス異常の一つ(→CURSE、POISON、VAMP) 全身が石になり、身動きが取れなくなる。 方向キーを素早く動かせば解除できるが、その前に敵の攻撃を受けると通常の数倍のダメージになってしまう(作品によってはその限りではない) 「悪魔城ドラキュラ」作品では主にメデューサの得意技となっている。 VAMP 【状態】 ステータス異常の一つ(→CURSE、POISON、STONE) 吸血鬼なりかけの状態で、体力の回復はできず、攻撃手段も制限されてしまう。 さらにそのままで夜の12時になると、完全に吸血鬼化してゲームオーバー。 「悪魔城ドラキュラ」は当初から吸血鬼が題材のゲームだが、意外にも吸血が行われるのは「悪魔城ドラキュラ黙示録」「悪魔城ドラキュラ黙示録外伝」の二作だけしかない。 Vampire Killer 【曲名、名称】 ※曲名の場合。 ※「月下の夜想曲」はセガサターン版のみ。 ※名称の場合。 意味が2種類あるので、個別に書いていく。 ■ 曲名 シリーズの顔とも言える、名曲中の名曲(→三大名曲) プレイヤーをその世界に引き込む役割を十分すぎるほど果たしている。 これがシモン=ベルモンドのテーマ曲だと思っていたのだが、そうではないらしい。 ■ 名称 聖なる鞭の正式名称(ただし設定としては後付けとなる) 数百年も受け継いでいると、特にグリップなどはかなり凄い状態になっていそうだ。 まさに血と汗と手垢が染み込んだ一品と言えよう。 その他、一部の作品ではバンパイアハンターの意味で使われていることもある。 VAMPIRE KILLER 【タイトル】 メガドライブ版のドラキュラ作品。「バンパイアキラー」と読む。 主人公はジョニー=モリスとエリック=リカードの二人で、スタート時に好きな方を選ぶことができる。 同機の持ち味(?)だったスプライトの組み合わせによる多関節キャラクターと、数々の名曲が話題になった。 完成度も高く、メガドライブ屈指のアクションゲームの一つに挙げられる作品だが、数が少なくレアものとして高値がついている。 ただし効果音のできだけはイマイチで、鞭を振る音が「ピキューン」だったり、石像の崩れる音が「ギニョーン」だったり、カラスの羽ばたく音が「ビッビッビッ」だったりと、聞いていて少々力が抜けるのが難点。 難易度もシリーズ中では拍子抜けするほど低い。 VRC6 【ブイアールシー6 / 名称】 コナミ社が独自に開発した、ファミコンの性能アップのための拡張チップ(LSI) 「悪魔城伝説」で初めて採用された。 当時のコナミ社はファミコンソフトの自社生産ラインを持っていたため、このような規格外の仕様に対して柔軟に対応することができた(ファミコンソフトの形状が違っていたのも同理由) VRCチップは以前よりコナミ社のファミコンソフトに搭載されており、その用途は主にグラフィック処理であったが、VRC6からはさらに音源も拡張できるようになった。 これによって、従来は同時に3音(ノイズ波を含めると4音)しか鳴らせなかったものを6音まで拡張させ、ファミコンとは思えないほどの重厚感あふれる曲を作り出すことに成功した。 曲自体も素晴らしく、この偉業は今もなお語り継がれている(はずだ)(→Beginning) その後、VRCシリーズはFM音源を奏でる「VRC7」まで開発された(採用は「ラグランジュポイント」一作のみ) X68000版ドラキュラ 【エックス68000ばんドラキュラ / 名称】 高性能(当時)PC、X68000シリーズに登場したドラキュラ作品。 タイトルが「悪魔城ドラキュラ」なので、こう言わないと区別がつかない。 初代のリメイク作品であり、主人公はシモン=ベルモンド。 ドラキュラ作品の集大成とも言える優れたグラフィック、BGM、難易度に、(純粋なアクションゲームとしての)「最高の悪魔城ドラキュラ」との呼び声も高い。 これまでに携わったスタッフたちが総力を挙げて…と思われがちだが、実際には新人を含むわずか数名のスタッフによって作られたというのだから、まったくもって恐ろしい。 ちなみに「悪魔城年代記」はこの作品の移植ということになっているが、間違っても完全移植だとは思わないこと。移植されたのはグラフィックだけであると思った方がよい。 「これがX68000版のドラキュラなのか」と思い込んでしまうユーザーが少なからずいるであろうことが、とても悲しい。 → あ行 |