【リロード】 さ サークル・オブ・ザ・ムーン 【タイトル】 『悪魔城ドラキュラ 〜サークル・オブ・ザ・ムーン〜』(→サブタイトル) ゲームボーイアドバンス1作目のタイトル。 「月輪」または「CotM」と略されることが多い。 主人公はネイサン=グレーブズ。 内容的には「月下の夜想曲」の流れをくむ、探索型アクションRPG。 デュアル・セットアップ・システムというオリジナルのシステムが採用されている。 ゲームボーイアドバンス本体と同時発売されたソフトの一つで、発売当初は品薄状態が続き、中古でも結構な値段がつけられていた。恐らく、機会損失がもっとも大きかったであろうドラキュラ作品。 海外では意外なほどに受けがよく、予想を遥かに上回る売り上げを記録したとか(→KCEK) サイファ=ヴェルナンデス 【人物】 「悪魔城伝説」に登場したプレイヤーキャラクター。 時の教皇から依頼を受けて戦いに赴いた、ヴェルナンデス家最古のバンパイアハンター。 幼いころに両親をなくし、修道院を転々とする過酷な生活を送ってきた(間違っても「代々教会に仕える家系」ではない) 基本能力は多少劣るが、それを補って余りある強力な魔法を扱うことができる。 特に強敵を氷の魔法で一撃粉砕する快感は、このキャラクターでしか味わうことができない。 ゲームに慣れた玄人プレイヤーにはたまらないキャラクター。 サウンドモード 【システム】 ※「悪魔城すぺしゃる」はゲームボーイ版のみ、「月下の夜想曲」はセガサターン版のみ可能。 ゲーム中に使われた曲を自由に聴くことができるモード。 呼び方はサウンドモード、サウンドテストなど作品によって異なる。 一時は音楽CDの売り上げが減ってしまうことを懸念して、意図的に付けないようにしていたらしい(→オリジナル・サウンド・トラック) 「足元見やがって…」と思うのも当然だが、商売とはそういうものである。 だが、それならせめて全曲完全収録(+効果音集付き)で発売してもらいたいものだ。 サブウェポン 【総称】 その名の通り、補助的な役割を果たす第二の武器。 何種類かあるうちの一つだけを持ち歩くことができ、使用のたびにハートを消費する(→II連射、III連射、アイテムクラッシュ) それぞれの特徴がハッキリしていて、選択次第で難易度が大きく変わってくるのが斬新なアイデアだった。 定番は短剣、斧、聖水、クロス、懐中時計の5種類。 その他、作品ごとにオリジナルのサブウェポンが追加されることもある(→跳鉱石、薬草、聖書、鍵、四聖獣、たまご、音楽の書、アグネア、ビブーティ) 「漆黒たる前奏曲」はソウルウェポンという似たシステムがある。 ちなみにこの「サブウェポン」という総称は初期から使われている印象が強いが、実際に公式として使われるようになったのは「悪魔城ドラキュラXX」からである。 それまでは単に「アイテム」「攻撃アイテム」などと表記されていた。 サブタイトル 【設定】 「血の輪廻」以降、作品を区別するためにつけられるようになった(と思われる) 「月下の夜想曲」「漆黒たる前奏曲」「サークル・オブ・ザ・ムーン」などがある。 漆黒たる前奏曲 【しっこくたるぜんそうきょく / タイトル】 『悪魔城ドラキュラ 〜漆黒たる前奏曲〜』(→サブタイトル) そのままルビをふっているが、本来は「ダークナイト・プレリュード」と読む。 主人公はベルモンド家最初の人物となるソニア=ベルモンドで、ベルモンド家とドラキュラの因縁の始まりが語られる予定だった。 とてもコナミ社の作品とは思えない稚拙なグラフィックと曲、単調な展開に批判が集中したが、一番問題となったのは、発売したこと自体をなかったことにしたコナミ社の態度であろう(→アルカード) 作る側にとって都合が悪かったのは理解できなくもないが、それでも他にもう少しやりようがあったのではないかと思わずにはいられない。 なぜ、この時期にゲームボーイで、しかもモノクロ画面で開発されたのかは結局謎のままである…。 死神 【しにがみ / 人物】 ※「悪魔城すぺしゃる」はゲームボーイ版のみ。 ドラキュラを除くボス敵の中で最多出演を誇る、永遠のライバル(?) 異空間から出現させる無数の小鎌を使って攻撃してくる強敵。 ドラキュラの腹心として、バンパイアハンター一族と幾度となく死闘を繰り広げてきた。 初期ではあまりの強さにドラキュラよりも強い印象を残すほどの存在だったが、後期作品になるにつれてその力には陰りが見え始め、No.2の座をシャフトに奪われたり、辺境の警備に回されるなど衰退していくことになる。 CV ???? (血の輪廻) 佐藤 正治 (月下の夜想曲) 死門 【しもん / モンスター】 骨でできた鞭を使って攻撃してくるスケルトン。 元は同社の作品「月風魔伝」に登場した敵キャラクターだが、そのさらに元となったのはもちろんシモン=ベルモンドであることは言うまでもない。 シモン=ベルモンド 【人物】 ベルモンド家最多出演を誇る、筋肉隆々ムキムキマッチョマン。 個人的なテーマ曲も持っている。 シリーズ作品以外に、「コナミワイワイワールド」や「がんばれゴエモン」などにもゲスト出演しており、いかつい顔の割には社交的(?) 必要以上にバックストーリーを語らないことによって(…というか、細かいことは決めていなかったのだろうが)、プレイヤーの感情移入度を高めていた。 キャラクターをべらべら喋らせたり、なくてもいいようなストーリーや年表を付けだした時点で「悪魔城ドラキュラ」は狂い始めたと言えよう(→ホモン) シャフト 【人物】 「血の輪廻」で初めて登場した、敵側の暗黒神官。 魔物の召喚術や、多種多様な攻撃魔法を自在に操る強敵。 死してなお亡霊となって立ちはだかる姿に、尋常ではない根性と執念を感じる。 CV ???? (血の輪廻) 佐藤 正治 (月下の夜想曲) 十字架 【じゅうじか / サブウェポン】 →クロス 十字架を胸に 【じゅうじかをむねに / 曲名】 アーケード版ドラキュラのステージ1のBGM。 この作品をプレイする人は、「ゲームを楽しむというよりは曲が聴きたいから」という理由が大半だった。 そのくらい曲は素晴らしかったのだが、ゲーム内容自体はほとんど語られることがなかった。 ショートカット 【技】 本来のルートを通らず、近道をすること。 グラント=ダナスティとマリア=ラーネッド(12歳)がその道のプロフェッショナルである。 女性型モンスター 【じょせいがたモンスター / 総称】 「月下の夜想曲」以降急激に数を増やしはじめた、女性の姿をした敵キャラクター。 だいたいにおいて露出度が高いのが特徴で、プレイヤーに対する媚びのようなものが感じられる。 攻撃するとき、攻撃を当てたとき、倒したときそれぞれに声がつけられており、「例え容量不足が深刻でもこれだけは絶対に削るな」という上部からのお達しがあったとかなかったとか。 ジョニー=モリス 【人物】 メガドライブ版「VAMPIRE KILLER」の主人公の一人。 父親のキンシー=モリスから聖なる鞭を受け継いだ、正統なるバンパイアハンター。 鞭を天井に打ち込み、振り子のように移動するロープフックアクションが使える。 首が見えないくらいに発達した上半身と、必要以上に長い足を持つ、アメコミ色の強いキャラクター。 海外版ではジョン(John=Morris) 1895年12月12日生まれ、アメリカ・テキサス出身。 ジルドレ 【人物】 ドラキュラ復活を企み、暗躍する吸血鬼。 見た目に反して身長は2メートルを軽く超える、大柄な人物である。 あまり表舞台に現れることはなく、ある人物の影となって行動する。 本来の姿も配下の吸血鬼(執事タイプ)に似ているため、文字通り影が薄い。 すーちゃん 【サブウェポン】 マリア=ラーネッドのお友達、朱雀(すざく)のすーちゃん(→四聖獣) 画面中に火の玉を降らせて攻撃する。 通常時の赤い鳥も使い勝手がよい。 スケルトン 【モンスター】 ドラキュラの魔力によって操られている骸骨。 ザコと言えばザコだが、出現する場所によっては意外な強敵になったりもする。 その種類はもっとも多彩で、倒しても復活する「レッドスケルトン」、名前と攻撃範囲が長い「スケルトンモーニングスター」、強烈なビームを放つ「スケルトンビーマー」など、強さも攻撃方法もいろいろ。 ステージ分岐 【ステージぶんき / システム】 次に進むルートが複数に分かれていること。 これまでに通ってきたルートによって分岐するタイプと、プレイヤーが任意に選べるタイプの二種類が存在する。 これによって攻略のバリエーションが増え、繰り返し遊ぶ気を起こさせる。 ルートによって難易度を分けた「悪魔城伝説」は好例。 スライディング 【技】 ※「血の輪廻」はマリア=ラーネッドのみ。 ※「月下の夜想曲」はアルカード以外。 前方に高速で突っ込む技。 若干の攻撃力を持つ場合もあるが、基本的な用途は高速移動か緊急回避。 男性陣は足から、女性陣は頭から突っ込むのが特徴。 故に概ね後方視点であるキャリー=ヴェルナンデスのスライディングは衝撃的。 聖書 【せいしょ / サブウェポン】 防御効果に優れたサブウェポン。 使うとプレイヤーの周りを回転し、敵の攻撃を防ぐ盾となる。 威力的にはやや劣るものの、それ以外に欠点はなく、大体の場面において安定した働きを見せる。 「血の輪廻」で初登場した時点では、「魔法の書」と命名されていた。 聖水 【せいすい / サブウェポン】 プレイヤーのすぐ目の前に、聖水の入ったビンを投げつける。 ビンは地面に着弾すると燃え上がり、通過する敵にダメージを与える。 空中の敵にはほとんど役に立たないが、地上の敵には非常に高い効果が期待できる。 せいちゃん 【サブウェポン】 マリア=ラーネッドのお友達、青龍(せいりゅう)のせいちゃん(→四聖獣) ハートを50も消費するだけあって、その威力には目を見張るものがある。 ただ、コストパフォーマンスに優れているとは決して言えない。 精霊アタック 【せいれいアタック / 技】 マリア=ラーネッド専用の隠しコマンド技。前方に その威力は絶大で、ボス敵であっても瞬殺してしまうほど。 使用制限はないので、操作と使うタイミングさえ間違えなければ比類なき強さを誇る。 公式名称がつけられていない(「ガーディアンズナックル」という名称は後付け)ため、当時は便宜上この名前で呼ばれることが多かった。 せむし男 【せむしおとこ / モンスター】 →のみ男 セレナ 【人物】 アーケード版ドラキュラで登場した女性。 オープニングでドラキュラに連れ去られてしまう。 シモン=ベルモンドのお嫁さん、ということ以外は謎につつまれている。 特に展開に関わってくるわけでもないので登場する意味はほとんどなく、「悲劇のウェディングマーチ」を流すためだけに作られたキャラクターと言っても過言ではない。 戦術指南 【せんじゅつしなん / システム】 ボス敵との効率的な戦い方を、お金(→ドル袋)と引き換えに伝授してもらえる項目。 ただ、敵のパターンはランダム性が強いので、参考程度にした方がよい。 中にはまったくと言っていいほど参考にならない手ほどきもあり、「これで金を取るのか?」と思うこと確実。 ソウルウェポン 【総称】 「漆黒たる前奏曲」でのみ登場。 呼び方が違うだけで、使い方や位置づけは従来のサブウェポンとほぼ同じ。 ステージをクリアするたびに特定のソウルウェポンが手に入り、メニュー画面で任意に切り替えて使うことができる。 全部で5種類で、一定時間敵の動きを止める「風」(=懐中時計)、体力を回復させる「水」(=薬草)、画面上の敵すべてにダメージを与える「火」、前方の敵に大ダメージを与える「聖」、画面上の敵すべてを消し去る「魔」がある。 ソウルスティール 【技】 コマンド技の一つ。 生物・非生物問わず近くにあるものから生命エネルギーを吸い取り、自分のものにする。 ちなみに対象の表記は「敵性体」。言いたい意味は分かるが、辞書には載っていない。 また、「非生物から生命エネルギー?」「ロウソクが敵性体?」と疑問が浮かぶ。 回復率こそ低いものの、敵にダメージを与えつつ自分の体力を回復できるのが魅力。 ただ、コマンドがやや複雑なため、とっさのときにうまく出せないことが多い。 即死録 【そくしろく / 名称】 「悪魔城ドラキュラ黙示録」の別名(当然、公式名称ではない) 転落して即ゲームオーバーになる(=即死)ケースが多いことから、「黙示録」をもじって付けられた。 皮肉ワードとしても、愛称ワードとしても使われるので、前後関係をよく確認すること。 ソニア=ベルモンド 【人物】 「漆黒たる前奏曲」の主人公。 数百年もの長きにわたって、脈々と血を受け継ぎながらドラキュラと戦い続けることになる、ベルモンド家の始祖となる女性(ただし、系譜の上では彼女の祖父まで明らかになっている) 「血の輪廻」のサントラCD(ライナーノート内)にて、「次は女性を主人公にしたい」という一節が冗談っぽく載せられていたが、どうやら本気だったらしい…。 大自然の超常的な存在と語り合えるという特異な能力と、バーニングモードという強力な技を使うことができるが、どちらも子孫に継承されることはなかった。 独身なのにすでにベルモンドの姓だったり、衣装が狙いすぎといったツッコミどころはあるが、立ち位置やデザインに関しては概ね評価されている。 ストーリーの矛盾をもろに受けて(…と言うより、むしろ開発側の勝手な都合で)、のちになかったことにされた悲劇の主人公。 年齢17歳。 ソレイユ=ベルモンド 【人物】 クリストファー=ベルモンドの一人息子。 15歳を迎え、成人の儀式を経てバンパイアハンターの名を受け継ぐが、直後にドラキュラに操られてしまい、実の父と敵対することになってしまう。 その後、息子を思う父親の愛の力(作中より)によって救い出され、ドラキュラもクリストファー一人の力で再び倒されたが、結果としてソレイユがバンパイアハンターとして名を馳せる機会は継承早々に失われ、存在意義は後始末と血を後世に受け継ぐことくらいしかなくなってしまった。 もっとも、ベルモンド家の推定8割程度はその役割だけで特に名を残すこともなく人生を終えていくのだが、ソレイユの場合はそこに「ドラキュラに操られた」という不名誉な事実が付加されることになる…。 ゾンビ 【モンスター】 スケルトン一歩手前のモンスター(…そうなのか?) 能力は大したことはないが、物量作戦で攻めてくるため油断するとダメージを受けやすい。 他の敵との複合パターンになると、なかなかあなどれない存在である(探索型は除外) → た行 |