悪魔城ドラキュラ
あくまじょうドラキュラ

←BACK


  

タイトル 悪魔城ドラキュラ
発売日 1991年10月31日(木)   価格 8,800円
ハード スーパーファミコン   メディア ROMカートリッジ(8Mbit)
ジャンル 2Dステージクリア型アクション
主人公 シモン=ベルモンド
ステージ数 11   セーブ機能 あり(パスワード)
難易度設定 なし   二周目 あり
オプション サウンドテストモード、キーコンフィグ
海外版 Super Castlevania IV
移植・配信 Wii / 2006年12月2日 / 800円(→バーチャルコンソール
Wii U / 2013年9月11日 / 800円
New3DS / 2016年11月21日 / 823円
PS4他 / 2019年5月16日 / 3,000円(※1

(※1) 「悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション」 シリーズ8タイトルを収録したダウンロード専用ソフト。PS4、Xbox One、Steam、Nintendo Switchにて配信。


 こんな作品です

スーパーファミコンという新たなハードによって生まれ変わったドラキュラ。
ファミコンでは不可能だった数々の機能、演出が「これでもか!」というくらい凝縮されています。
ハードが出て約一年後という割と初期の作品ですが、後期の作品などと比べても何ら色褪せるものではありません。

「初代」と同じくシモン=ベルモンドの戦いを描いた作品ですが、内容的には完全なオリジナルと言えるものになっています。

 ゲームシステム

基本的なシステムは初代と同じですが、今回は鞭の扱いが大きく変わり、以前の左右のみの攻撃から上下、斜めにも振れるようになっています(現在のところ、この作品のみの仕様です)
また、鞭を垂らして攻撃を防ぐバリアのような使い方もできます。
これにより、コウモリやカラスなどの対応は格段に楽になっています。
そして、鞭をフックに引っかけてぶら下がり、遠くまで飛んだり、障害物を回避したりするアクションもあります。
覚えることが多く難しく思えますが、ステージを進む毎に自然と慣れていくことができる絶妙な配置がされています。

今回、ステージ分岐などはありませんが、その分ステージ数はかなり多めです。
多いだけでなく、各ステージ様々な仕掛けが施されていますので、先が気になってついつい時間を忘れて遊んでしまうこと請け合いです(なかなか進めずに歯がゆい思いをすることも請け合いです)

悪魔城までの道のりが長いのも今回の特徴です。
広大な敷地や別館などが悪魔城の存在感を誇示していて素晴らしいです。

 オススメの曲

スーパーファミコンになったことにより音源が充実し、各曲とも臨場感のあるものに仕上げられています。
また、画面自体(視覚的なもの)が著しく進化したため、以前のように「足りない部分を曲で補う」ような使われ方ではなく、「さらに雰囲気を増す」ための曲が多くなっています。
以前からの名曲「Vampire Killer」「Bloody Tears」「Beginning」のアレンジ版も必聴です。
ハードの進化を視覚だけでなく聴覚でも感じることができます。

最終面、松明が点灯するとともに始まる曲や、ドラキュラを追い詰めたときに変わる曲などにはぞくぞくくるものがあり、この演出を超えるものは私の中ではまだ現れていません。

 最後に

最初にも述べましたが、スーパーファミコン初期とは思えないほど完成度の高い作品です。
現在、ハードはさらに進化を遂げており、様々なことができるようになっていますが、それと比べてもこの作品はまったく見劣りしません。
思えば、この作品が純粋なアクションゲームとしてのドラキュラの最盛期だったのかもしれません。
今後、時代の風潮に後押しされてか、キャラクターやストーリーを重要視する傾向が強まり、その結果設定や年代の矛盾といった面白さとは関係のない部分が問題視されるなど、ドラキュラは時代の流れに大きく翻弄されていくことになります。

純粋に面白いものを作ればよかった時代を思い出しつつ遊ぶのも、また一興ではないでしょうか。


←BACK