悪魔城ドラキュラ (MSX版)

あくまじょうドラキュラ

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元ハード MSX2
配信ハード Wii U
配信開始日 2014年12月17日(水)
配信名 バーチャルコンソール(Wii U)
価格(※1) 823円
容量 51MByte
再現度
備考 配信終了
確認事項 1周クリア。

(※1)価格は配信当初のもの(消費税率の変更による改正分は含みません)


 MSX版について

ソフト自体は持っているものの、ハードはないし、再現度がどうこう言えるレベルでプレイしたこともないので、どの程度のものなのかはまったくわかりません…というか覚えていません。
なので今回は改めてじっくり遊んでみた感想などを。

 感想

ゲームとしては、やはり覚えてなんぼというか、必要なものや有効なものだけを集めつつ、できる限り無駄なく素早くクリアしろ! 的な詰め要素が非常に強くて、アクションの腕に関しては初代ほどは重要ではない感じ。
まずはホワイトキーがある場所を見つけて、さらにロウソクや宝箱、老婆からどのアイテムが入手できるかをしっかり覚えて、その後、マップの繋がりと敵配置も照らし合わせて「どう組み合わせて進めれば被害を少なくできるか?」を考えながら自分なりに最適なルートを構築していく…というのが本作ならではの楽しみ方。

操作性にも妙に癖があって、最初はしょっちゅうムチをスカされたり、ジャンプの軽さに戸惑ったり、シリーズトップクラス(個人比)に鬱陶しいコウモリやメデューサヘッドにキレそうになりつつも、慣れて的確に当てたり避けられるようになるとちょっと優越感に浸ってみたり。

全体的に見て、無理ゲーな部分はほぼなくて(ノーダメージはまず無理だろうけど)、方向性は大きく違うけれども「覚えれば何とでもなる」のは初代と同じっぽい。
システムの大幅な変更(一画面切り替え)に伴って、このバランスも狙って作られたのだとしたら大したセンスだと思うのですが、真相やいかに。

問題は、ブロックごとにそうした試行錯誤が絶対に必要となるようなゲームデザインのくせに、セーブもパスワードもエクステンド(1UP)もコンティニューもないというチグハグな仕様。
そして、別売りの「10倍楽しむカートリッジ」を使うと残機設定にコンティニュー、さらにはステージセレクトまで可能になるという、分かっていてわざとつけなかったのが丸わかりなアコギな売り方。
ステージセレクトはまあいいとしても、予測できようもない詰みや不慮の落下死(即死)も多いこのシステムでコンティニューなしとか鬼すぎる…。

他に気になった点としては、急に動きが速くなったり遅くなったりする(ブーツの効果ではなく)ことや、スプライトオーバーでもないのにやたらとちらついたり、通常でもグラフィック表示がバグっていたりなど、再現度を疑うレベルで不安定な仕様の数々…(でも実際もこんなものだったような気がする)
特に画面の上部にいると常時ちらついて表示がバグるのは一体どういう理屈なのか。

 まとめ

バーチャルコンソールの仕様としては、画面表示を細かく調節できたり、コントローラーのコンフィグ等、欲しい機能はしっかり備わっている感じ。
ハードのイメージを模したインターフェースや、四隅がブラウン管のように湾曲した表示もおもしろいデザイン。
これで「10倍カートリッジ」の使用/不使用が選べればもう完璧だったと思うので、そこだけが残念(コナミコマンドとかで隠されていそうな雰囲気があるんだけどなあ…)

「初代」と比べるとかなりとっつきにくい作品ですが、クリアまで挑戦してみる価値はあるかと思います。
まるごとバックアップを使用すればコンティニューがない欠点もとりあえずはカバーできるので、最初はこまめに使いつつクリア→ステージごとに使用→ブロックごとに使用→使わずにクリア とハードルを徐々に上げていくとよいのではないでしょうか。
「こんなの無理」「ワケわからん」と思えたステージをクリアできたときの達成感はなかなかのものがあります。
もっとも、感動のエンディングとかは期待してはいけませんが。

ヒント:エンディングなんてありません(素)


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